裏ヤン先生に愛されます

追いかけている君



「ねぇ。奏平置いていっていいのかな」

「いーだろ」

ふん、とそっぽを向いた。

相変わらず、ぶっきらぼうだなぁ。

「類!それじゃ目一杯【メイッパイ】遊ぼ」

「…あぁ」

ふと思いついたように、類が微笑んだ。

「お化け屋敷行こうぜ」

「…え。いや、いいよ。あたしは」

「やっぱり…こぇーんだろ」

「違うもん!」

(本当はめちゃくちゃ、怖いです!すみませんっ!!)

「なぁいいだろ?」

(うわぁ…センセーよりも極悪かも…。鬼鬼畜か、コイツ…)

「行くぞ」

あたしの手を引っ張った。あたしは渋々ついていった。

目の前にお化け屋敷が近づくだけで、凄く怖い。

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