裏ヤン先生に愛されます
先生と一夜
「おじゃましまーす…」
そっとセンセーのアパートに入る。
案外あたしの家の近くだった。
「あれ、タバコ…」
「わりぃかよ。別に香水つけてりゃばれねぇ」
「そういえば、初めて学校で会った時も隠れて吸ってたね」
センセーは靴を脱ぐと、冷蔵庫を開けた。
「何かお前、料理作れる?」
「あ、少しなら」
「じゃあ、適当にあさっていいから、作れ」
「うわぁ、乱暴な言い方」
「うるせー」
ソファに座ると、テレビを見始めた。
家の中をぐるりと見渡すと、センセーの生活が少し分かった気がした。
「センセー、シチュー好き?」
「あー、あれ。めっちゃ好き」
「そか」
野菜もいくつかあるし、それで作るか。