裏ヤン先生に愛されます


「…誰にも言わないつもりです。

私その人に恋しちゃって…」

「へぇ…?」

「…違いますか?」


先生はあたしの顎を掴んだ。

そしてキスをされる。

「!」

驚くばかりで、ただ硬直していた。


「俺が昨日の奴だ。昼間は先生だけど夜は不良。

なぁどうするんだよ、お前暴露させた責任とれ」

「…そんな、でもあたしは生徒で」

「今更関係ねぇんだよ」


「でも髪の色とか違いますよ…」

「校則を守らない先生なんか、通用するわけねぇだろ」

拒まなかったキスは、あたしにとって初めてだった。

「先生とイケナイ恋愛するんだろ?」

「…」

もうきっとあたしは、逃げれない世界に踏み出してしまったと気づく。

< 9 / 212 >

この作品をシェア

pagetop