裏ヤン先生に愛されます
「そんなの…知ってる」
センセーが抱きしめてくれたとき、凄く胸が高鳴った。
「…俺も悪かった。昔ばっか気にして、お前のコト。考えてやれなかった」
あたしの望んでいた言葉をいっぱい言ってくれる。
それだけで、安心がすぐに伝わった。
「…あとちょっとだけど。お前をちゃんと愛してやる」
「ホント、横暴な性格なんだから」
ゆっくりと触れ合った口付けは、もう戻れないと感じていた。
「…お前はとことん、俺に堕ちとけよ」
悪巧みの笑みが、よりいっそう深まった。
あたしはそれに埋もれていく。
あと少し、センセーとの思い出をどんどん作って生きたい。
「…俺が結婚した後、お前をちゃんと見送ってやる。
犬賀か…、類だっけ?結婚するほう、決めとけよ」
「ちょっと待って!?類が何で出てくるの!!?」
「なぁーんか、怪しいじゃん」