裏ヤン先生に愛されます
センセーとその後、離れると。
類が屋上に呼び出した。
放課後、その場所に行くと他に人はいなかった。
「…類」
「あいらってさ。年上系が好みなワケ?」
「違う。そういうんじゃないの」
「だったらさ。俺にも望みあるの?俺、お前のスキがあれば入っていい?」
類の瞳は真剣だ。
いつだって、この眼差しを見てきた。
否定することも出来ず、だんまりしていると。
「…ふ。まー…。お前を愛してやるよ。誰よりもな」
「待って、あたし…の友達が類を好きなの…」
切ない思いと、友情が心に滲んだ。
「だから?」
「え?」
「俺がお前を好きなのは、変わりないから」
類が微笑んでそっと、頬に触れた。