あなたに送ったものでした
1月25日、金曜日。

今日もいつも通り学校へ向かう。

それでもいつもと違うのは、やけに高鳴る胸の音だ。

とうとうライブ本番の日が来てしまった。


学校を休むわけにはいかないから、最後の授業が終わったらすぐに学校を出ることにした。

両親もライブを見に行きたいというので、父の車で連れていってもらうことになっている。


最後の授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。

しかし、授業はなぜか終わらない...

「ごめんねみんな~。ちょっと授業延長しまーす」

ち、ちょっと先生!!

ありえないから!!

ってことでかなりソワソワしていた私。

気付いたらシャーペンでゴンゴン机を叩いていた。


やっと授業が終わったので、バーゲンセールのおばちゃん級のすごい勢いで教室を飛び出した。

急がないと千葉県の柏なんて間に合わない...!

駐車場で今か今かと待ち構えていた父の車に飛び乗った。
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