恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
そんな彼女は、いい事に中学に入学する頃には、すっかり我が家の一員になっていた。
俺は、相変わらずその気持ちが分からずにモヤモヤしている。
「お義父さん。
今日の肉じゃがも最高に美味しいです」
「アハハッそれは、良かった。
今度作り方を教えてあげよう」
「え~作るより食べる楽しみがいいです~!!」
なんて明るく父と会話している彼女。
(この人…最近当たり前のように家に居ないか?)
疑問に思いつつ後で兄貴にそれとなく聞いたら
彼女の父親は、小さい頃に離婚して居ないため現在母子家庭らしい。
その母も仕事で帰りが遅いため基本放任主義とか
なかなかと複雑な家庭事情らしい。
複雑な事情なら仕方がないか…と思いつつ内心嫌じゃ無かった。
そんなある日
店の方のキッチンを覗くと父親は、オムライスを作っていた。
「へぇ~オムライスってそうやって作るんだ?」
父のオムライスは、中がトロトロでとても美味しい。
店でも評判だった。