恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
思春期の恋。
寝たいのに隣りが気になって寝付けない。
結局一睡も出来なかった。
(眠い…)
ボーとしながら朝食を食べてると彼女が、
「あら、夜更かし?
ダメよ~成長期なんだから、しっかり睡眠もとらないと」
そう言ってきた。
(誰のせいで寝れなかったと思ってるんですか!?)
そうツッコミたかったけどグッと我慢する。
彼女には、悪気がない。それより余計気持ちが沈む。
やっぱり兄貴と彼女は、付き合ってるんだと実感させられたから
「…ごちそうさま」
「おや、もうご飯いいのか?具合悪いのか?雅樹」
父が心配そうに俺に訊ねてきた。
「いや…あんまり食欲が無いだけ
行ってきます!」
それだけ言うと学校に向かう俺。
昨日の事が頭から離れられない。
モヤモヤするやら不愉快な気持ちになるやらで…何だか自分が自分じゃ無いようだ。
理由が分からないから余計イライラするのかも知れない。