恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
「だからだよ!
兄貴の彼女だから余計苦しいんじゃねぇ~のか?」
「……。」
(まさか…!?)
そう思ったが、言われてみれば心当たりは、ある。
だが、いくら何でもそんな事…
「信じられないと言った顔してるけど、間違いないと思うぞ?その杏奈さんと会うとこう…キュンと胸が苦しくなったり」
「kissしたり笑顔を独り占めしたいとか…思わない訳?」
太一の質問に思わず同感してしまう。
「…思った事がある…」
「ほら、やっぱり。
分かるわ~その気持ち。俺も今恋してるからさ~」
そう言いながら自分の話しをし出す太一。
だが、俺は…悪いがそれ所じゃ無かった。
(俺が…杏奈さんの事が…好き?)
頭の中がその言葉でいっぱいになる。
信じたくない。
でも…彼女の顔が頭から離れられないでいた。