恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
だけど途中でブレーキがかかる。
(やめよう…深く考えるのは)
自覚するのが怖かったのかも知れない。
もし自覚しても叶わない恋だと知っているから
それから学校の授業が終わると俺は、真っ直ぐ帰った。
寄り道は、しない。
父の手伝いもあるから…
「ただいま」
「おや、お帰り雅樹。丁度良かった…今、和樹と杏奈ちゃんが勉強してるからこれを持って行ってくれないか?」
そう言い俺に渡して来たのは、淹れたてのコーヒーとケーキだった。
(俺が…?)
内心嫌だと思った。
あんまりツーショットの時は、会いたくない。
余計気持ちがモヤモヤするから…
だが、そんな事は、言える訳でもなく持って行く。
しかも、父は…俺の分まで淹れてくれるし
サッサと渡したら自分の部屋に戻ろう。