恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
(うっ…)
いきなり抱きつかれ動揺する俺
「こらこら、杏奈。
久しぶりに会えて嬉しいのは、分かるが雅樹が困ってるぞ」
「だって~懐かしいんだもん」
そう甘えてくる彼女は、相変わらず俺を翻弄する。
久しぶりの父が作った手料理を食べながら留学先の出来事を話してくれた。
「でねぇ~その時の和樹ったら」
どうやら楽しくやっていたようだ。
節約のため同棲をし小さなアパートを借りたらしい。
兄貴は、向こうの学校に通い語学なのを学んだとか…
「そっか…楽しそうだったんだね」
笑顔でその話を聞くが気持ちは、モヤモヤしたままだ。
「で、雅樹は…どうだ?高校生活は?」
兄貴が訊ねてくる。
「もちろん楽しくやってるよ。彼女も出来たし」
本音を隠したままそう伝えた。
「そうなの?雅樹の彼女見てみたい。
今度紹介してね?」