恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
「なら、俺も早くした方が良さそうかな」
「えっ?」
何をだ…?
「俺、近々杏奈にプロポーズをしょうと思ってる」
その瞬間
頭が真っ白になった。
「やっぱり父さんに結婚式に出て欲しいからね」
「…そっか…」
何とか返事をする。
いずれそうなるだろうと思っていた。
思っていたけど…口で出されるとやっぱりショックだった。
まだ彼女への気持ちが吹っ切れないのだと実感する。
兄の結婚式は、着々と決まって行く。
披露宴の日取りや出席者の人数まで…
そんな俺に気遣ってか太一が
「瀬良。今日は、飲みに行くぞ!」と誘ってきた。
「飲みに行くって…俺らまだ未成年だぞ?」