恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
それから俺がハタチになった頃。
父は、他界した。
安らかな寝顔だった。
俺は、ちゃんと親孝行出来ただろうか?
きっと色々心配をかけただろう。
仏壇の前で手を合わせながら呟く。
「父さん。後のお店の事は、任せて
俺が責任を持って継いで行くから」
父が残してくれたまま…これからも守り続けるから
それから俺は、大学を辞め店を継いだ。 亜弥との関係も終わらせる。
父の味を学んでおいて良かった。
学ぶ動機は、不純だったけど…こう言う時に役にたつとは、思わなかったけど
お店の常連客は、俺の代になっても変わらずに来てくれた。
凄くありがたい事だと思う。
それから1年ぐらい経った頃。
彼女は、お腹に新しい生命を宿す。
「産まれたら雅樹…叔父さんになるね」
そう笑いながら言う彼女。
「叔父さんって…俺まだ21になったばかりなのに…」