恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
どうやら正解だったらしく俺の背中でスヤスヤと眠る優樹。
そのまま店に出ると年配のお客から
「あら?雅樹君って結婚してたかしら?」
「まぁ、可愛らしい赤ちゃんをおんぶして」と注目を浴びてしまう。
正直恥ずかしいし、俺の子だと勘違いされそうで嫌だった。
「この子は、兄貴の子供なんです」
「まぁ、和樹君の?」
「へぇ~確かに雰囲気とか似てるわねぇ~って事は、母親は、杏奈ちゃん?」
「はい。」
笑顔でそう答える。
だが、それから彼女も仕事と子育てなどの両立するため度々優樹を預かって行く内にそれが当たり前のようになって行く。
客も皆厚意的で優樹の世話のアドバイスや協力をしてくれた。
「雅樹君。
これ孫のお古で悪いんだけど…優樹君のおもちゃにどうかしら?」
「これ…優樹君の離乳食代わりに食べさせてあげるといいわよ。
孫も子供も好きだったの」