恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
コーヒーを淹れ終わると彼女のテーブルに置く。
「お待たせしました」
「あ、ありがとうございます」
恥ずかしそうにお礼を言う彼女。
そうしたら
「お会計いいかしら?」と違う客に言われた。
「あ、はい。
少々お待ち下さい」
慌ててレジに向かう俺。
レジを済ませもう一度見ると美味しそうにコーヒーを飲んでくれていた。
(良かった…口に合ったみたいで)
何だか不思議とホッとしてしまう。
他のお客と会話をしながら仕事をしていると彼女は、ジッと俺の方を見ている。
何だか見られてると分かると恥ずかしいものだ。
だが、やはり気になってしまう。
そうしたら
しばらくして彼女の方から声をかけてきた。
「あの…コーヒー凄く美味しかったです」
「ありがとう。
気に入ってくれたみたいで嬉しいよ」
ニコッと微笑む。