恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
「あの…表に貼ってあるポスターってまだ、募集していますか?」
「…えっ?」
思わず驚いて聞き返してしまった。
だが、彼女は
「私…ココのコーヒーの美味しさと温かい雰囲気を見ていたら働いてみたくなりました。
私をバイトとして面接をしたいのですが…」
そう真剣に言ってくれた。
まさかのバイトの応募者だった。
「君…名前は?」
「有森結花です。
大学生で最近こっちに引っ越してきました」
そう自己紹介をする彼女。
有森…結花か
何だか胸がざわつく。
「それなら…明日履歴書を持って来てくれるかな?」
「はい」
笑顔で返事をしてくれた。
そして彼女と一緒に働く事になった。
さすが若いだけあって呑み込みが早い。
客の評判も良くすぐに馴染んでいた。