恋愛喫茶~大人の恋の在り方~番外編。
俺は、慌てて目線を逸らした。
「分かった…」
「それなら良かった。じゃあ…次に」
笑顔でもう一度教えてくれようとする彼女。
だが
ガチャッとドアが開き兄貴に邪魔をされる。
「何処に行ったのかと思ったらこんな所に居たんだ?杏里」
「あ、ごめんなさい。雅樹君の勉強見てたの」
「そっか…仲良くやってるなら良かった。でも、自分の勉強は、いいのか?」
「あ、いけない。
途中だった…ごめん。
雅樹君…また教えてあげるわね?」
そう言うと兄貴の部屋に戻って行ってしまった。
(兄貴…余計な事を…)
何故かそう思ってしまう。
兄貴と彼女は、テスト向けて一緒に勉強をしている。
今日もまた一緒にやっていた。
自分の部屋に戻る時
チラッと隙間から見える2人は、仲良さそうに教え合いをしている。
何だかその光景が羨ましく思っていたら…