炎龍 × 蒼龍 = 禁断恋愛


「ふふ、ありがとう」


「…ああ」


そう言って立ち上がろうとすると、

胸元に隼人の舌が這った。


「ん…ぁっ、隼人⁈」


「見えてんだから仕方ねぇだろ」


いやいや、え?


「もう我慢できねえ」


そう言って片手で抱っこされると、

空いた手でリビングの電気を消していく。

「え?え?
あっ、ちょっと歯!歯磨いてないから!」


逃げる口実に使おうとすると、
そのまま洗面所に行き、

歯磨き粉の付いた歯ブラシを渡された。


横で隼人も磨いてるし…

しかも人を抱っこしながら。


「おほひて、くちふふぐの
(降ろして、口すすぐの)」


「逃げんだろ」


…バレたか。


「にへない!
(逃げない!)」


渋谷降ろされると、
そのまま口をすすぎ終わり、
隼人が口をすすいでたから、

ドアの方へ一直線しようとすると、

こっち見てないはずなのに腕を掴まれた。


「逃げねぇってつったよな」


「…はい」


そのまままた抱っこされ、
タオルで口元を拭かれた。





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