炎龍 × 蒼龍 = 禁断恋愛
そのままキッチンで料理していると、
「…欐桜」
後ろから抱きしめられ、肩に顎を乗せている。
「…どうしたの、隼人。
眠たい?」
頷く隼人が可愛くて、
頭を撫でた。
最近思うこと、隼人は
口数が少ないと思ったら、
気遣いからか、話してくれるし、
朝が弱いこと。
それとなにより、
私のことを好きでいてくれていること。
「もう少しで出来るからね?」
隼人は抱きしめるのを辞め、
洗面所に向かっていった。
服も着替え、
席に座ると美味しいって言って食べてくれる。
「欐桜もうそろそろ時間だ」
「あ、うん、着替えてくるね」
着替えて、靴を履くと
隼人が来て手にはバイクの鍵があった。
「送ってくれるの?」
「当たり前だろ」
隼人と一緒に駐輪場に行って、
また風に吹かれながら、
裏路地へと向かった。