ご懐妊!!2~俺様上司は育メン愛妻家になりました~
おっぱいに吸い付き、やっとこ黙るみなみ。
私と母はほーっとため息をついた。


「……今夜、ゼンさん早いみたいなんだ。お母さんも明日帰っちゃうし、外食にしよっか?」


「あんたね、みなみちゃんは今日からやっと外気浴ができる程度よ?それをファミレスになんか連れてくのはダメ」


「だ……大丈夫だと思うけど……。気になるなら、駅前のイタリアンなんかどう?静かだし、大人ばっかりだし」


「静かなレストランは、暗黙の了解で子どもNGなもんよ。みなみちゃんが大泣きしたらあんた料理も食べられず外であやしてる羽目になるんだから。外食なんてそのうちいくらでもできるし、今夜は最後だから私が作るわ」


母に押しきられてしまった。
私としては、母にお礼もしたかったんだけど。

子どもが小さいうちってできないことが多そう。
妊婦時代の方がまだ、一緒に行動できる分、自由だったかもしれない。

タクシーが自宅マンションの玄関に到着した。

みなみの授乳を中断すると、みなみが「ぎゃああん」と不満げな泣き声をあげた。
私は構わず清算し、暑い日差しを避けるようにマンションのエントランスに飛び込んだ。




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