ゾルダート―セルジュの憂鬱
コワモテ乙女
「なあ、なんかしゃべれよ〜」
「…………」
こんな、会話になっていない「独り言」が1ヶ月続くのか〜。既に1日目からオレはダウンだ〜。
しかしパウルの取り柄は料理がうまいってことなんだよな〜。
狙撃の腕はピカ一で、無口で短く刈り上げた黒髪にアイパッチというコワモテの顔に似合わず、毎日自炊してやがるんだぜ〜。大したもんだな〜。オレはアジト近くのファストフード店の常連だってのによ〜。
それにしても、こいつがいそいそとエプロンをしてキッチンに立つのは笑えるぞ〜。
「うまい〜」
今夜はなぜか好物のローストビーフだったんだ〜。パウルが黙々と切り分けてくれたのを、一切れ口に入れて、思わずうなっちまった〜。
絶品だ〜。ついでにシャンパンも注いでくれて、こちらも最高だぜ〜。
「なんで今日は、ご馳走なんだ〜?」
「……誕生日」
あ、すっかり忘れてたが、今日は、オレの誕生日だ〜。
「サンキュー〜」
「…………」
パウルが頬を赤く染めやがったが……おい!なぜそこで照れる〜!
「なんでオレの誕生日を知ってたんだ〜?」
パウルは答えず、もじもじとオレを見つめるばかり……。
乙女……乙女だ〜!バックに白い鳩が飛んでいくのが見える……幻が〜!
「…………」
こんな、会話になっていない「独り言」が1ヶ月続くのか〜。既に1日目からオレはダウンだ〜。
しかしパウルの取り柄は料理がうまいってことなんだよな〜。
狙撃の腕はピカ一で、無口で短く刈り上げた黒髪にアイパッチというコワモテの顔に似合わず、毎日自炊してやがるんだぜ〜。大したもんだな〜。オレはアジト近くのファストフード店の常連だってのによ〜。
それにしても、こいつがいそいそとエプロンをしてキッチンに立つのは笑えるぞ〜。
「うまい〜」
今夜はなぜか好物のローストビーフだったんだ〜。パウルが黙々と切り分けてくれたのを、一切れ口に入れて、思わずうなっちまった〜。
絶品だ〜。ついでにシャンパンも注いでくれて、こちらも最高だぜ〜。
「なんで今日は、ご馳走なんだ〜?」
「……誕生日」
あ、すっかり忘れてたが、今日は、オレの誕生日だ〜。
「サンキュー〜」
「…………」
パウルが頬を赤く染めやがったが……おい!なぜそこで照れる〜!
「なんでオレの誕生日を知ってたんだ〜?」
パウルは答えず、もじもじとオレを見つめるばかり……。
乙女……乙女だ〜!バックに白い鳩が飛んでいくのが見える……幻が〜!