必然レンアイ!?
☆5年後

★良平と雫

今日は大学の卒業式。


「ななちゃ~ん!行こ~!」


小学生の時から今まで変わらないこの言葉が俺の家に響く。


「おう!」


いつも俺はそう返す。


俺は森七海。


バレーの推薦で入った大学を今日卒業する。


俺もいつのまにか22歳か…と思いながらさっきの声の主のところへ行く。


声の主は森下郁葉。

通称、郁。


俺の隣にうまれた時から住んでる幼なじみで同い年の女の子。


そして…俺の彼女。


高2から付き合ってるから…5年…いやもうすぐ6年になる。


郁は高校の時から変わらず150cmと小さいままだけど、俺は伸びた。


高校入学時は158cmだった俺は今178cm。


でも顔は相変わらず童顔で、『かわいい』という声がよく聞こえる。


「郁、おはよ。」


俺がそう言うと、郁は必ず満面の笑顔で言うんだ。


「おはよ!」


どんなに俺が遅くてもいつもこんな感じ。


俺は毎日郁の笑顔に癒され出かける。


でも今日はいつもより郁はまぶしい。


「服、似合ってるじゃん!」


そう。


卒業式でおめかししてるから。


かなりかわいい…!

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