必然レンアイ!?
「蓮、じゃあね!」


あたしは通りに出て桜高に向かった。


すると、蓮はあたしの隣を歩きはじめた。


…は?


「蓮?なんであたしの隣にいんの?」


まさか…。


「なにが、じゃあね!だよ。いやみか?俺も桜高だっつーの。」


俺も…桜高…?


「えーっ!?また一緒の学校なの!?」


あたしの驚いた顔を見て、蓮はあたし以上に驚いた顔を見せた。


「…いやみじゃなくて…マジで言ってんの?」


あたしはうなずく。


本気だよっ!!


「俺、七海くんと郁ちゃんに桜高合格したって報告したぞ?」


七海くんとはあたしのお父さんで、郁ちゃんとはあたしのお母さん(郁葉)のことなんだけど…


お父さんからもお母さんからも聞いてないよ!


「え?聞いてなかった?」


またあたしはうなずく。


「俺には報告きたぞ?瑞葉が桜高受けるってことも合格したってことも。」


…ってことは、また一緒に行くはめになるのか…。


「…ぷっ!」


…?


いきなり蓮は笑いだした。


「れーんー?」


あたしはテンションが下がってしまい、怒り気味の声で言った。


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