必然レンアイ!?
「蓮の親父さんも背高くてかっこよかったよな!」


隆ちゃんが言った。


うんうん。


良平くんってかっこいいよね!


しかも優しい…!


「良平くんも雫ちゃんも優しいの。なのに…なんで息子は優しくないのかな…?」


あたしは蓮をちらっと見て、はぁ~…とため息をついた。


「なにを言う!俺かなり優しいじゃん!」


自信満々に言う蓮。


あたしたち3人は固まった。


は…はい?


「な…なんだよ、その反応は…。」


蓮は空気を察知して戸惑う。


「あんたが優しかったらみんな優しいって…。」


あたしがそう言うと早帆と隆ちゃんはうなずいた。


「みんな俺の性格をちゃんと知らないな?知ってたら「はい!みんな席ついて~!」


先生が教室に入ってきた。


ナイスタイミング!


あたしたちは蓮をほっといて席についた。


蓮は確かに優しいところもあるんだけどね…。


良平くんとか見てるとどうしても優しいとは言えないなぁ。


「改めて入学おめでとう!高校生になって…」


先生が話し始めた。


あたしはあまり耳を傾けず、他のことを考えていた。


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