必然レンアイ!?
雫から相談…?


「相談の内容は?」


「…まだ。今日、卒業式が終わってから会うことになってるの。」


やっぱり結婚についての相談かな…。


もしかして俺たちと合同が嫌だったとか…?


「こっそりついて行っていいかな?最近雫の真面目な話聞いてないからさ…。」


良平はそう言った。


「で…でも…」


郁はどうしたらいいのかパニクってる。


だよな…。


相談の内容が良平に聞かれたくないことだったら連れていけないよな…。


「郁、良平を連れて行ってやって。」


「「え!?」」


「そのかわり良平は同じ席に座らず俺と一緒に変装して隠れて聞くこと!」


これならまだマシだろ。


「そうだね。それならいいんじゃないかな?」


良平の顔は明るくなった。


「ありがと!」


良平…まだ明るくなるのは早いぞ…。


これからが試練だ…。


俺たちは無事に卒業式を終え、雫と郁が待ち合わせているカフェへ変装し一足先に行った。


先に行かないとバレる可能性高いし…。


変装は変装と言えないほど至ってシンプル。


俺はコンタクトだから雫に見せたことがない眼鏡に、良平は帽子を深く被った。

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