必然レンアイ!?
席は雫が座る予定の席の真後ろ。


近すぎるかもしれないけど、目立つことをしない限りはバレない。


カフェのドアが開いた。


雫か…?


下手に見たら目が合ってしまったりするかもしれないので、俺たちはメニューを見るフリをして下向く。


「郁ちゃん、遅くなってごめんね!」


雫の声が聞こえた。


やっぱり見なくてよかった~。


数分後、郁と雫は注文し終えた。


「雫ちゃん…相談って何?なんでも話して?」


いよいよだ。


俺たちは耳を傾ける。


「やっぱり…結婚のこと?もしかして…合同で式は嫌だった?」


郁、俺と同じことを…。


「相談は結婚のことだけど…合同は関係ないよ!あたしはむしろ合同でうれしいの!」


ほっ…。


胸を撫で下ろす。


「よかったぁ。じゃあ…良平くんのこと…?」


ドキドキ…


妙に緊張する。


「…うん…。」


い…いま…『うん』って…言ったよな…?


良平…!


「おまえ…なんか雫にしたのか…?」


ぼそっと言った。


明らかにショックを受けているのがわかるような表情の良平は首を横に振った。

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