必然ﾚﾝｱｲ!?

あ…もしかして…ヒロには気をつけろってやつ？


「もう一度言う。…宮本には…気をつけろよ。」


蓮は真剣な顔で言った。


普段真剣な顔をあまり見せない分、真剣さが伝わってくる。


「…うん。」


あたしはそう言い、音楽室へ向かった。


ガラッ━


電気はついていない上に外は雨が降り明るくない薄気味悪い音楽室。


あたしは恐る恐る入った。


雨の音が響く中、あたしはヒロを探した。


「ヒロ？」


呼んでも返事はないし、音楽室の中を見渡してもヒロはいない。


あたしより先に行ったのに…来てないのかな？


「…ひゃっ！」


誰かに後ろから抱きしめられた。


「み～ずはちゃん♪」


聞き覚えのある声で呼ばれた。


この声は…


「ヒ…ロ…？」


「びっくりした？」


そう言いながら、あたしを解放するヒロ。


「びっくりしたよ！それより、ヒロいつから…どこにいたの？」


探してもいなかったのに…！


「瑞葉ちゃんが来る前からずっとそこに隠れてた！」


そう言って隠れてた場所を指差す。


ドアのすぐ横だった。


ある意味死角の場所。