必然レンアイ!?
「瑞ちゃんはさ…蓮が好き?」


思いもよらぬことを聞かれた。


え…!?


隆ちゃん…いきなり何を言い出すの!?


「好きじゃないよ!からかってくるし性格悪いし!今年こそはクラス離れたかったのに…!」


あたしがとりあえずそう答えると、隆ちゃんは笑った。


「隆ちゃん…?」


「ごめんごめん!笑うつもりはなかったんだけどね…つい!」


ついって…。


いたずらじゃないんだからさ。


そう思っていると隆ちゃんは真剣な顔になった。


…なに…!?


「今言うのは自分でもおかしいって思う。だけど言わせて?」


え…?


「う…うん?」


あたしは意味もわからないまま返事した。


「小学生の頃から瑞ちゃんが好きだよ…。」


…?


『小学生の頃から瑞ちゃんが好きだよ…』


あたしの頭の中でこの言葉が回り続ける。


「えぇ!?」


あたしは約1分後にようやく理解した。


「しょ…小学生の頃から…!?中学の間1回も会ってないよ!?」


そう。


あたしは中学3年間違う中学だった隆ちゃんとも早帆とも会わなかった。


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