必然レンアイ!?
早帆とはメールして何回か遊ぼうって言ってたけど、予定が合わなくってそのまんま。


隆ちゃんとは連絡手段がなかった。


今思えば、早帆に聞けばわかったんだけどね。


「中学の時、身長がいっきに伸びた時期があったんだけど…その瞬間女子が俺のまわりに集まり始めたんだ。」


あっ…例のバレンタインとかかな?


「告白してくる子とかいて、その度に断ったよ。申し訳ない気持ちでいっぱいだった。」


そうだよね。


隆ちゃんは優しいから…。


「でも誰に告白されても瑞ちゃんの顔が頭に浮かんできて…やっぱりこの子じゃなくて瑞ちゃんなんだなぁって思うんだ。」


あ…あたし…?


「高校入ってまた会えるなんて思ってなかった。入学式の日さ…早帆に瑞ちゃんと蓮を『紹介して』って言ったの覚えてる?」


もちろん…覚えてるよ…?


あたしはうなずいた。


「実はさ、クラス発表見て知ってたんだ。同じ学校の同じクラスに瑞ちゃんと蓮がいること…。だから、教室に入ったときに早帆と一緒にいるのは瑞ちゃんと蓮だってすぐわかった。」


え…?


わかってたのに…なんで?


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