必然レンアイ!?
「目の前に瑞ちゃんがいるのがうれしくってさ…つい冗談っぽいこと言っちゃったんだ…!」


隆ちゃんは歯を見せて笑った。


今になって顔があつくなった。


あの隆ちゃんが…あたしを…?


小6のあたしは隆ちゃんが好きだった…。


じゃあ…今は?


「返事は今度聞かせて?」


「…うん。」


じっくり考えて答えを出そう…。


「じゃ、俺部室寄るから!聞いてくれてありがと!」


「もしかして部活だった!?」


蓮だけじゃなくて隆ちゃんにまで迷惑かけちゃったかも…。


「見ての通り雨だからさ、部活は休みになったんだ。だから心配ないよ!」


よ…よかったぁ…。


「そっか!隆ちゃん…ありがとね!」


あたしは笑顔で言った。


「…おう!」


そう言って隆ちゃんは部室に行った。


さて…家に帰ろっかな。


あたしも音楽室を出て靴箱に向かった。


あれ?


蓮?


あたしは靴箱に着く前に蓮を見つけた。


お礼言っとかなくちゃ!


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