必然レンアイ!?
蓮は頭をかき始めた。


どうしたんだろ…。


「言うつもりなかったんだけど…そろそろ潮時か。」


潮時…?


「俺の好きな奴は…瑞葉…お前だよ。」


え…えぇ!?


蓮の好きな子が…あたし…?


まだしっかりと理解できていないのに、あたしの目に涙が勝手にこみあげてきた。


「み…瑞葉!?」


抜けてるって…あたしだったんだ…。


普通ならむかつくのに、うれしく感じる。


「あたしにとっての空気みたいな存在は…蓮だよ…!」


そう言った瞬間、涙は頬をつたった。


言えない…


そう思ってた想いが言えたよ…?


言える日がこんなにすぐに来るなんて…思ってなかったよ…。


「俺が…?嘘だろ?俺…嫌われてるじゃん…。」


「嘘じゃないよ…!陽花ちゃんと付き合っちゃうって思うと本当に嫌だった。あたしの隣にはいつも…蓮にいてほしいの!」


あたしは…蓮に抱きしめられた。


あたしも蓮の背中に手を回す。


あったかいよ…蓮…。


「ずっと…こうしたかった…。」


蓮のドキドキが伝わってくる。


あたしのドキドキも伝わってる…?


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