Last Fighting.

私は、どっちかって言うと冷めてる方だった。

14歳の私の周りは、彼氏いる?好きな人は?そんな話題が鉄板ネタ。
たいして話したことがない相手でも、機会があればすぐそれだ。

別にそういう話が嫌いなわけじゃない。
私だってそれなりに恋愛はしてきたつもりだし、それを否定なんてするつもりはないけど。
それでもなぜか最近はそんな話があんまり好きじゃなかった。

そのせいか、最近は男子と絡むのが厄介に感じて、なるべく避けるようになっていた。

そんなことしてる暇あったら、今は勉強したい。
そんなことを思うようになっていた。

というのも、もう中3の春。
今年で進路が決まる。
私の中学校生活今までの2年間は、とても真面目に頑張ってきたとは言えなかった。
むしろ落ちこぼれの領域だった。
そう、いわゆる“中2病”
何が楽しくてかっこつけたくてやってたかは今になるとほんとに分からないけど、ただ学校に来て荷物を置いて、ふらっと教室を出て昼まで帰ってこない。
そんな生活が毎日だった。
ほとんど教室にいないせいでクラスでは浮いていて、学校の人間ほとんどが嫌い。
そんなことを言うようになっていた。

好きと言えば同じようにいつも群れてる落ちこぼれ同士の友達たち。
今では自然と少しずつだけど皆成長して、それぞれの進路に向けて頑張ろうと必死だった。

中学最後の1年間、最高の年にしよう。
皆そう思ってた。
もちろん私もそう。
だからこの1年間、恋愛なんかにうつつ抜かしてる暇はなく、今までの遅れを取り戻そうととにかく必死だったんだ。
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