Last Fighting.

…ーー♪〜〜〜〜
[今日さオレがドッチしてたの見た?
まじでキマってたろ!]

拍子抜けした。
前々から少し変とは思っていたけれど、どうやらこいつはどこまでもこんな感じらしい。

白山海斗
こいつの名前。歳は同じ。同じ学校同じ学年の男子生徒。
クラスは離れてたけど、何かと目立ってた。
お調子者で面白くて、クラスのムードメーカー的存在。
まあクラスは違うんだけど。
スポーツ万能でサッカー部のエース。
勉強もそこそこできて、私的には全てにおいて、普通よりは優れた人間だと思う。

私と海斗の関係は、ただの同級生。
元々幼稚園の時から同じで、親同士も知り合いだったから、小さい頃よく遊んだりしたこともあったみたいだけど、小中学校になってからは、本当に全く関わりなんてなく、小さい頃の記憶から顔と名前を知っていたくらいだった。
そう、つい2ヶ月前までは。

2ヶ月前、それはちょうど中2が終わる頃だった。
私はこの頃から少しずつ今の自分の生活にケジメをつける事を考えてた。
ほんとにこのままでいいのかな?
いつまでもこんなことしてて楽しい?
だけど、みんなはどうなるの?
色んな思いが、14歳の私の脳内を駆け巡った。
私なりに必死に考えて、思い悩んでも誰一人にも話さなかった。

そんなある日。
それは突然、いつもの帰り道私がサキや繭と分かれて1人で近所の公園を歩いてる時だった。
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