僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
胸元の辺りの赤いリボンを
揺らして笑いながら。

セーラー服も悪くないもん
だな。

―キャーやだぁ。そんな。
Hなおじさん!

でも続いてんのぉ?

そぉよ。これから、そこの…―

どうやら、そこの銅像前で
待ち合わせをしてる相手は、
おじさんらしい。

まさか援助交際ってやつ?

僕たち子ども扱いされて
無視されきってるね。

聞かれてもいいって感じ。
口害垂れ流しだな。

ねっ、だから年上の女子高生も
わかんないんだよ。


まだ先生のが無難じゃない?

僕は、滝と目配せし合った。

親にはバレナきゃいいんだし。

容子先生にも家庭があるから、
黙ってくれてる筈だし。

2人とも話題を元に戻した。

「それよか、容子先生に
言うつもり?」

「よく分かってるじゃん」

「分かってるよ。何でも
ストレートだから」

「止めるなよ」

「止めないよ」

それならいい。
僕の性格と言えば。

直情型。

思ったら、即行動。

すぐ熱くなるぜっ。

っていう奴もいるけれど。

「このまま須藤の事、
殴りにいきそうだな…。

僕言ったのまずかった?

ごめん、健。

僕にムキにならないで。」

「だんだん超むかついてきた!

滝にじゃないよ。

須藤っていう奴に!」


黙ってられっこないじゃん!!
!!!!!!!!!!!!!!


















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