僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
立星では、ミサの間中もそんな
事を考えていて。

にやにやしちゃう僕。

長い説教が終わると、滝が近寄
ってきた。

「何か嬉しい事、あったの?」
と首をかしげる。

「おっ、滝。今日お前とおデー
トする事になってるから、夜露
死苦な!」と、滝の肩をポンと
叩くと。

「ええ!僕とデート?ヤバイよ
」と慌てる。

すぐ真に受ける可愛い奴なんだ


「冗談だよ。一緒に買い物に行
くって親に言ったんだ」

「そうだよな。まだ健とはそう
いう関係になりたくないよ」

言うじゃん!

「まだっていつかはいい訳?」
とやり返すと。

「そういう意味じゃないってば
」と汗、って感じの滝だ。

2人でじゃれ合っていたけれど、
しっかり忘れずに滝に頼んでお
くんだ。

「須藤の事、よーく偵察、頼む
ぜ!」

「またあ、恋敵の偵察?高くつ
くよ。今日の分と合わせて」と
言って、滝が恩を売るじゃん。

「まあまあ、やっかみっこなし
だよ。今度トリプルおごるから
、なっ!」なんて言ってる僕も
、容子先生のアイスクリーム攻
めが移ってきたみたい。

僕達は、帰り道ずっといい気分
だった。

僕は、駅の改札前で滝と別れて
、学生服の人の波とは逆方向に
歩き、反対側の出口の階段を一
気に駆け下りた。

駅前広場のロータリーの先に、
コインパーキングがあるんだ。

待ち合わせだもんね~♪









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