僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
そう言って、駅の構内まで並ん
で歩いて行き、プラットフォー
ムに着くと、都心とは反対方向
行きの電車が丁度滑り込んで来
た。

そこで、琢磨君ともう1人の少
年にさようならをすると、「ま
た今度、教えます。さよなら」
と挨拶をされた。

2人の少年は電車に乗り込んで
からも人懐っこく、手を振って
いた。

「気をつけて」と片手をかざし
た。

イケ先の取り巻き達を内心快く
思わない少年の間で、囁かれて
いる話もあるって事は…。

何かがある、彼らも知らないひ
た隠しにされている何かー?

その少年の死と関係するのだろ
うか。

いつ亡くなったのだろう。

そして、どこで、どうやって
亡くなったのか?

見えない罠が、ありそうだ。

恐ろしい事が隠されているのか
もしれない…。

この男子校で、ドキッドキッの
イケ先のキスの裏に、隠されて
きた秘密は?

そんな事を考えて風に吹かれ
ながら、玲緒奈先生は、帰りの
電車を待っていた。

真夏の太陽は空高く、輝く日差
しは、肌に焼き付く様に照りつけてくる。



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