僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
教職員室の扉をノック。


コンコン


扉を開けて、頭一つだけ中を覗
き込むと。


部活で出払っているのか、先生
達はいなくて。


事務のお姉さんが、入り口間近
のデスクで電卓をいじっている
だけ。


容子先生の机はっと。


一番奥の窓際。本やワークブッ
クが一杯だなぁ。


あれっノートブック型パソコン
の電源がONになってるぞ。


二人の子どもの待受け画面。


やっぱり容子先生と口元ぷくっ
が似ているな。


校長先生の孫って訳か。


色っぽい唇は、DNAの遺伝なん
だなと、納得する僕だけど。


斜め前の席が気弱な桜田先生。
数学担当。


容子先生のダンナ様。


苗字が違うけど。何でかな。


僕がぼけっとそんな事を考えな
がら立っていると…。


「大矢君、何を見てるんですか
?」


容子先生の厳しい声に振り向く
と、腕組みをして軽く睨まれる



「あちゃあ、先生いつ来たんで
すかぁ?」


僕は少し可愛ぶって言ってみた




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