僕のイケナイ先生(→『信じられない彼女ー僕のイケナイ先生』から改題)
至近距離50cm。



二人で向かい合っていると、背
丈はほとんど同じ位。



僕のがちょっと高い位に容子先
生は、チビ、じゃなかった、小
柄だ。



椅子に座ると、開口一番。



「毎度の事だけど、どうしたの
?今度の期末テストは」



「あの父が急病で、母がパート
に出るようになったので、僕、
お弁当も自分で作ってるんです


お弁当の事は、嘘、だけどね。
エヘッ。



「そう…。それは大変だけれど
、でもね…」



慰めの言葉が10%で、残り9
0%は、5分ばかりお説教が続
く。



CHUっを期待してきたのにな。



容子先生のよく動くピンクの口
元を見つめて、そんな事を考え
る僕。



容子先生の話は、頭の上を素通
りしていきそう…



その時ー



容子先生がすくっと立ち上がっ
た。





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