ありえないっ!!!
稜についていくと入っていくのは警備室。
男子寮と女子寮の間にあって、男女の行き来を監視してるところ。
ここの前を通らないと、外にも出れないから生徒にとってはかなり厄介な場所。
警備室の中へ入っていく稜。
「ねぇ、稜。ここ警備室だよ~??」
「うっせーな。黙って着いて来い。」
「は、はい。」
警備室にいる警備員さんになにかを見せる稜。
稜がソレを見せると、警備員さんは奥に通してくれた。
「あなたも差し出してください。」
「へ??」
なんだそれ。何出せばいいの??
「お前理事長からカードみたいの貰わなかった??」
カード・・・。
「もしかしてコレ??」
それは理事長が特別寮へ移動になったって言ってたときにくれたカード。
「それ。」
警備員さんは険しい顔をやっと緩めた。
「通って良いです。」