愛してるの育て方
「無理して私の横にいなくていいんですよ」
「え?」
「瀬戸くんが最近一人なのは、私といるからなんでしょう?」
そうだと言えばそうだけど。
俺が選んだ道だし。
無理なんかしていない。
「俺が君のそばにいたいから、俺はここにいるんだよ。
麻木さんが離れろって言うなら別だけど」
「離れろとは言いませんけど。
それでいいんですか? 私なんかの為に、友達が減っても」
「全く問題ないね!」
麻木さんは即答した俺に不思議そうな目を向ける。