一途な想いはきっといつか。
第1章***暇だったから
「〜〜〜だからして、ここに何が入るかが明らかになるからして……」
暖かい日の昼下がり、
授業に集中もせず携帯をいじっていた。
高校3年生。
受験生という重荷にもそろそろ慣れた。
もう5月になるのに、
一匹狼のままだった。
気を使ったりしない分楽だった。
今日はどこをふらつこう。
考えながらチャイムが鳴るのを待っていた。
SNSを開いて同中のつぶやきを見たりしていた時のこと。
「あれ?これって…」
元カレを匂わせる名前があった。
付き合っていたのは中2だったと思う。
今どうしてるのかな…
何の気なしにフォローして、
ダイレクトメッセージを送ってみた。
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元気?
誰だかわかるかなぁ?笑
LIME待ってるね!
ID:………
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そしてまたみんなのつぶやきを見て、
授業を潰した。