不器用な彼の愛し方《番外編完結》
怖い。斗真が怖い。
何もかも見通されているようですごく怖い。
確かに、悠の事は好きじゃない。
でも私態度には出してないつもりだった。
あくまでも悠と私は表上は彼氏と彼女。
ちゃんと彼女を演じてるつもりだった。
本当は私が悠のこと好きじゃない、なんてばれたら悠になにされるがわからないから。
だから好きなふりしてたのに。
周りから見たら、私が悠のこも好きじゃないのばれてたの?
「なに言ってるの?....好きに決まってるでしょ」
驚きと不安と緊張が入り混じり、声が震える。
でも、それが斗真にバレるのが嫌で拳をぎゅっと握りしめる。