不器用な彼の愛し方《番外編完結》

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次の日、朝起きると体は随分と軽くなっていた。


学校に行くと

「ねえ〜!聞いてよ美優花。昨日いつも行ってるホストに行ったんだけど、酔っちゃっていい気分になって色々頼みすぎちゃって、ありえない金額請求されたんだけど!!」


机をバンバン叩きながら起こる百合。

.....朝から何なの。


百合達が年を誤魔化してホストに通ってることは知ってた。

けど....お酒まで飲んでたなんて。


そこまでは知らなかった。


「....だからさ、美優花。
.....お金貸して?」


真剣に頼むわけでもなく、必死に頼むわけでもなく、貸してくれるのが当たり前のように頼んでくる百合。


....この子たちは。


働いたことがないから何も知らないんだ。

私もバイトしかした事ないけど、お金稼ぐのって凄く大変なのに。
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