不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「俺と付き合ってください!」
10回以上聞いたこの言葉に初めて
「はい、お願いします」
という返事を返した。
最初の頃は幸せだった。
私の世界にピンクという色がついてた。
でもピンクは薄れていって、いつしか濁った色に変わっていった。
「俺だけを見てて?」
最初はキュンとした。
けれど日が増すごとに
「俺以外の奴と話すな。
俺だけ見てればいい。
他のやつと目を合わせるな」
どんどんエスカレートしていった。