不器用な彼の愛し方《番外編完結》
あったかい。
どうしようもなく胸が熱い。
......瞼を開けると私はまだ斗真の腕の中にいた。
どこへ向かってるのかわからないけど、私を抱いたまま廊下を歩いている。
きっと今は授業中。
私のせいで斗真に授業をサボらせてしまった。
ほんと、私最悪。
「斗真..」
私が呼ぶと、歩くペースを落とし私に視線を向けてくる斗真。
「...大丈夫か?どっか痛いとこあるか?」
「...大丈夫」