不器用な彼の愛し方《番外編完結》
斗真が助けにきてくれたのは偶然じゃないこと。
美術の授業の時に斗真はサボりでいなかった。
美術の授業が終わりそうな頃、教室に戻ろうとしたら悠に引っ張られる私を見つけたこと。
様子が変だと思い、あとをつけてきたこと。
途中、見失い助けに来るのが遅くなってしまったこと。
「....そうなんだ...」
斗真が助けに来てくれなかったら、今頃私はどうなっていたんだろう。
きっと、こんな怪我じゃすまなかった。
もっと酷いことされてた。
....仮にも彼氏という存在に。