不器用な彼の愛し方《番外編完結》
「....俺が来るの遅かったせいで怖い思いさせて悪かった」
切なげに私を見る斗真。
何で斗真が謝るの?
斗真が謝る必要なんてないのに。
こんな私を助けてくれた優しい人。
謝らなきゃいけないのは私の方なのに。
「謝らないで。私、斗真に助けてもらわなかったら今頃どうなってたかわからない。
本当に感謝してるの。助けてくれて、ありがとう....!」
私がそう言うと、斗真はふわりと笑った。
その優しい笑顔に、少し...胸が高鳴った。
そのあと、保健室に行く事になったけれどまずは血を洗い流したくて斗真に女子トイレの前まで連れてきてもらった。