不器用な彼の愛し方《番外編完結》
それから保健室に行き怪我の手当てをした。
美和先生に物凄く驚かれた。
「どうしたの?」そう聞かれたけど何も答えられなかった。
美和先生は悲しそうに俯いて
「私に何かできる事があれば言ってね。
絶対よ?力になるから」
そう言ってくれた。
嬉しかった。
心がじんわり、温かくなった。
美和先生に「今日はもう帰りなさい」そう言われ、帰ることにした。
親に電話する、そう言われた時は本当に焦った。
必死に大丈夫です。一人で帰れます。
そう言ってやっと納得してもらえた。
電話しても、絶対に来てくれない。
わかりきってることだもの。そんな事。