不器用な彼の愛し方《番外編完結》
ーーーーーーーーーーーーーーーー
家に入り玄関を見ると、そこにはやっぱりと靴はなかった。
その事実にホッと安堵した。
家族がいない事に安心するなんて変な話だな、と心の中で思う。
悠に殴られたところ、蹴られたところ、叩かれたところがズキズキと痛みを増してくる。
そんな壊れかけた身体を必死に動かし家事をする。
悲鳴をあげる身体を無視して黙々と家事を済ませ、自室に行く。
はぁー。
今日何度目かわからないため息をついてベッドに寝ろこがる。