不器用な彼の愛し方《番外編完結》


紗江ちゃんと来たのは図書室。



「ここ入っていいの?」


「んーどうだろ?ここあんま使われないから授業中は誰もこないと思うよ」





言われてみれば、ここの図書室を使ってる人をあまり見たことがない。


それに少し埃っぽいから先生もあまり使ってないんだと思う。




私と紗江ちゃんは図書室の隅の方にある椅子に向かい合わせで座った。




「ごめんね。授業サボらせちゃって」

「ううん。大丈夫」


紗江ちゃんは何の目的があって、私と話したいなんて言ったんだろう。



紗江ちゃんと会ったのはこの前が初めてなのに。
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